しゃむ

2019年から夫婦2人でタイに移住!日々考えていることを気ままに綴ります。

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【植物肉/代替肉/人工肉】タイでビヨンドミート食べてみた【日本未上陸!?】

こんにちは、だいきちです。 最近はもっぱら自宅内に篭もる日が増えてきました。

とはいえ、日々生きるために近所のスーパーマーケットには行く必要があります。

とある週末にいつもどおり買い物に行ったときに、ふと目に入った冷凍食品コーナー。よく見ると、植物肉開発にてインポッシブルフーズと並んで先駆者的な立ち位置である、ビヨンドミート(BEYOND MEAT)がしれっと並んでいました!!!

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「自然」肉にかこまれて何気なく鎮座する「人工」肉

科学的興味から購入して、実際に食べてみましたので、味と共にレポートしたいと思います。*1

ビヨンドミートとは

日本ではあまり普及していませんが、海外(特にアメリカ)では、菜食主義や将来の食糧危機の文脈から、家畜を殺傷せずに植物から生成する「肉を模した食物」の研究が進んでいます。*2

すでに複数の会社がより美味しい植物肉の開発を巡って日々競っていますが、ビヨンドミートはそのなかでも最先端を行く一社です。

www.beyondmeat.com

今回購入した商品

上記、ホームページにいくと出来合いの商品を含めて、さまざまな商品を販売していますが、私の最寄りスーパーではひき肉を模した製品のみでしたので、そちらを購入しました。なお、2021年6月現在では日本未販売のようです。

BEYOND BEEF

パッケージとしては、普通のひき肉に見えます。このパッケージで約130gでした。

アメリカ国内で購入するともっと安いとは思いますが、バンコクのスーパーでは約300バーツでした。

www.beyondmeat.com

調理方法

ひき肉料理ならなんでもよかったのですが、今回はこちらを用いてハンバーグにしてみました!

パッケージには簡単な調理方法に関する説明があります。記述されている通りですが、少なくとも華氏165度(摂氏約74度)以上に加熱する必要がありそうです。そもそも植物肉は植物だし、加熱は必須ではないんじゃないか?とは思ったものの加熱は必要なようです。理由はよくわかりません。

比較として、何も考えずに普段どおりにハンバーグを作ってみました。

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パッケージ裏の記述

調理中の違い

まず、パッケージを開封してみると何やら嗅いだことのない匂いがします。少なくとも、普通のひき肉よりは強い匂いがしました。しいて例えるならコンビーフの匂いが近いかもしれません。ハンバーグをこねている感覚もひき肉とコンビーフの中間のようなイメージです。(よく言うとコンビーフかもしれませんが、悪く言うとどことなく薬っぽい匂いがします)

ちなみに開封前は脂があるのかどうかよくわからなかったのですが、どうやら植物性油を混ぜ込んでいるようです。ハンバーグをこねている最中も外気からの温度上昇によって少しずつ脂が溶け出してきました。

なお、通常のひき肉を使用する際は、いつも粘り気が出るまで肉をこねているのですが、ビヨンドビーフでは多少粘り気がでるものの、あまり強い粘り気が出ませんでした。

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開封直後の様子(ボウルで反射して見づらいです…)

塩コショウ、炒めた玉ねぎ、にんにく、パン粉、牛乳と混ぜて、成形、フライパンで加熱しました。調理方法自体は普段のハンバーグを作るときと全く一緒です。(これが正解かどうかは不明です)

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焼いている様子

粘り気があまり出ない点が気になってはいましたが、それ以外は大きな問題なく焼く工程までたどり着くことができました。焼いているときの匂いは不思議と自然肉を焼いている匂いと似たような匂いがしているような気がします。

一点、ハンバーグの火の通り具合を確認するのが難しかったです。というのも、通常のひき肉は火が通ると薄赤色→茶色に変化するかと思いますが、ビヨンドビーフは薄赤色→オレンジ色に変化しました。ここから自分自身の先入観・固定観念が問われ始めます。

ただ、焼色についてはいつもどおりな感じでした。

いざ、実食!

(完成品の写真を撮り忘れました)

一口たべてみた感想としては「なにかと問われたら、ハンバーグ」といったできぐあい。コンビニ弁当に入っているようなハンバーグが一番近いかもしれません。また、食感を模倣することにも力を入れているのか、ところどころ筋のような歯ごたえのある食感もあります。ただ、パッケージ開封時の独特の匂いが残っていて、なんだか食べ物らしからぬ匂いも同時にします。

この匂いも、自分がこの独特な匂いを食べ物としてまだ認識・カテゴライズできていないだけで、ビヨンドミートを食べ続ければ美味しい食べ物としての感覚とリンクするのかもしれません。*3少なくとも2021年時点の私はあまり食欲をそそる匂いだとは感じませんでした…。

「ノンアルコールビール」と同じ気がした

(注)決して、ノンアルコールビールのことを悪く言いたいわけではないです。あくまでも1ビール好きとしての感想です。

例えば、ビールを飲みたいときに、ノンアルコールビールを飲んでも、ノンアルコールビール自体は美味しいですが、ビールを飲みたい欲は決して満たされない、というのが個人的なノンアルコールビールへの評価です。

上記のことと同じようなことを、今回のビヨンドミートにも感じました。

それ単体ではそこそこ美味しいけれども、そもそも牛肉とは別物であって、決して牛肉欲を満たしてくれるものではないと思いました。

なので、もし今後の世界において、食糧難が進行し、一般市民には牛肉が食べられない世界がきたときにはビヨンドミートは非常によい選択肢だと感じます。(裏を返すと、牛肉が食べられるうちは、まだいっかなという結論です笑)

おわりに

現時点での植物肉の完成度を体験してみたく購入してみましたが、まだまだ向上の余地が多そうだ、というのが今回の結論でした。とはいえ、倫理的観点からも地球温暖化を始めとした環境の観点*4からも引き続き注視していかなければならない領域であることは確かです。

極端なケースとしては、将来の人類のタンパク源として植物肉 or 昆虫のような選択肢を迫られるかもしれません。とはいえ、現在の私はできればそんな世界でも豆腐でタンパク質を摂取できればうれしいなと危機感なく考えています。

後日談

実は、植物肉ハンバーグを食した翌日に、牛肉で作られたハンバーガーを頂きました。いつもどおりの味で実に美味しかったです!笑

*1:私個人には特に菜食主義等の嗜好はないですが、純粋に現在の科学レベルを知りたくて食べてみたくなりました。

*2:これだけ聞くと「がんもどき」や「かにかま」ってすごい先進的ですよね。いや、かにかまは違う動物なだけで動物性タンパク質なのは変わりないですが…。

*3:なにせ、あまり食べたことのない独特な匂いがするので、既存の自分の脳内のカテゴリにマッチしない…。

*4:主要な温室効果ガスの排出は自動車・航空機・工場に起因しているイメージが強いかもしれませんが、実は家畜から排出される二酸化炭素・メタンも前述の要素に負けないくらい大きな割合を締めています。