こんにちは! COVID-19の蔓延により理解が更に一般的になったワクチンですが、東南アジアをはじめとする世界のほとんどでは大人になってからも受けるべき予防接種が他にもたくさんあります。
タイに住んでしばらく経つのと、バンコクだけでなくカオヤイなどの山やタイ以外の周辺国に旅行に行く機会も増えてきたため、今回追加予防接種を相談できる病院を探しました。
バンコクではチュラロンコン病院横にあるタイ赤十字のスネークファームが有名です。旅行者だけでなく、在住者もインフルエンザワクチン接種に訪れたり、献血をしたことがあるのではないでしょうか。
スネークファームでの予防接種はたくさんの方が情報をアップデートしていますが、ここにもワクチンリストを載せておきます。(右上から英語に変更できます)
今回、私たちはマヒドン大学にあるタイトラベルクリニック(熱帯病センター)を受診しました。
Thai Travel Clinic
Thai Travel Clinic(タイトラベルクリニック)はMahidol University(マヒドン大学)の中にある、Hospital for Tropical Diseases(熱帯病病院)にあります。
このセンターは1961年から国立マヒドン大学熱帯医学部のもとで運営されています。熱帯医学と旅行医学が専門とされており、300名を超える医師が所属しているそうです。
タイトラベルクリニック自体は2004年から旅行者のために熱帯病センターから分岐する形で設立されたそうです。予防接種だけでなく、旅行前と旅行後のカウンセリング・マラリアの予防と検査・新興感染症に関する情報など、旅行/熱帯医学の分野で包括的なサービスを提供している世界でも先進的な施設だと思います。
トラベルクリニックを選んだ理由
主に理由は二つありまして
- 某S病院の感染症の先生がおすすめしてくれた
- スネークファームと比較した時に料金表や提供している情報が豊富だったり、オンラインで予約ができるなどの良い点が多い
ことから決めました。
特に、自身の病院で在庫のあるワクチンも複数あったにも関わらず、私たちの要望をきちんと聞いた上で異なる専門を持つ病院を勧めてくれたS病院とその先生には大変感謝しています。*1
基本情報
営業時間
- 平日:9時から16時まで
- 月、火、木は19時まで延長、どの日も12時から13時までお昼休み
- 土曜日:9時から12時まで(午前中のみ)
- 日曜日:休診
以下から予約することが基本です。英語のみで予約できます。
直近の期間はすべて予約が埋まっていることが多いですが、こまめに上記サイトをチェックすると比較的頻繁にキャンセルが発生するので、キャンセル待ちも可能です。
場所
タイトラベルクリニックは、ビクトリーモニュメント近くの病院が密集する地域にあります。
行き方
行き方は電車(BTS)が便利です。
- BTSスカイトレインでビクトリー・モニュメント駅へ
- ビクトリー・モニュメント駅で下車
- スカイウォークでビクトリーモニュメント出口へ(出口は3番が良さそうでした)
- ラジャビティ病院の横を通り、ラジャビティ通り(Rajavithi Rd)を歩く
- BTS駅から徒歩約10~15分、左手に熱帯病病院の入り口
タクシーで向かう場合は、マヒドン大学と伝えてしまうとチャオプラヤ川を渡った西側に連れていかれてしまうので注意してください。 病院が提供する以下のタイ語の地図をドライバーさんに見せると便利かもしれません。
タイ語の地図
https://www.thaitravelclinic.com/images/stories/Map-T.jpg
建物はたくさんありますが、敷地内に案内がたくさんありますのでそれに従いましょう。
現地の様子
BTSで行く場合、マヒドン大学の敷地に入ってから、しばらく敷地の奥に向かって歩きます。
熱帯病病院の建物の目印はこんな感じです。

建物に入ると、一階左手に受付(registration)が見えますので、そちらに向かいます。初めて訪れる場合は登録が必要です。予防接種希望の場合、過去の接種履歴などを記入する問診票をあらかじめ用意しておくと、ここで記入する時間が省けます。問診票はこちらからダウンロード可能です。
https://www.thaitravelclinic.com/images/stories/thaitravelclinic_form.pdf
トラベルクリニックは3階にあるので、エレベーターか階段で向かいましょう。3階に到着するとOPD・外来の受付が見えます。この受付ではなく、さらに右手にあるトラベルクリニックの受付に向かいましょう。

奥に見えるのがトラベルクリニックの受付です。

フロアはいかにもタイの総合病院!という感じです。 フロアの中にトラベルクリニック以外の診療もあるようで、タイ人がたくさんいました。
ワクチンを接種する流れ
3階で書類を提出したら、後は基本的に看護師さんやスタッフの指示に従うだけです。
ワクチンの種類や金額は下記から確認できますが、接種する前に医師との相談を行います。そこで目的に応じて必要なワクチンの推奨や副作用の説明を受けます。最終的には、自分でどのワクチンを受けるかを決定します。
ワクチンの種類と金額リスト
2024年8月現在コロナのワクチンも接種することができます。実際に受診してみたところファイザー社のワクチンを提供していました。
現地での手順
私たちは8時から8時半の枠の予約で8時5分に3階へ向かったら、「いないと思って呼びましたよ~」と言われたので、タイにしてはめずらしく時間に厳しいスタイルかもしれません。
予防接種までのおおまかな流れは以下の通りです。
- 問診票を提出または記入
- 血圧など測定
- 医師とのコンサルテーション、必要な予防接種の決定(英語で問題ありません)
- もし過去の予防接種記録をお持ちの場合は、そちらも提示するとスムーズに相談できます。これまでの履歴をもとに必要なワクチンを推奨してくれます。
- お会計
- 別途お会計窓口へ案内されます
- 1,000バーツ以上でクレジットカードも使えます
- 接種
- 先ほど診察した医師ではなく、看護師さんが注射をしてくれます
- 別室によばれて接種します
- 30分の接種後観察
- 受付の椅子にて経過観察を行います
最終的に診断書も発行してもらえます。
ワクチン以外にも血液検査も可能
私は過去にデング熱にかかったことがあるかなどの血液検査もしてもらいました。
血液検査の結果は一週間後に受け取ることができます。
トラベルクリニックの良いところ
確かな医療知識のもと、安価にワクチンを受けられる
このクリニックのすごいところは、なんと言っても医療に対する啓蒙活動がきちんとしていることと、安価にワクチンを提供しているところです。
クリニックのブログでは英語でも様々な疾病や、予防医療の大切さをわかりやすくまとめています。*2
クリニックの建物でも、様々なところで啓蒙活動がされていて、ニュースレターの発行や案内など、至るところで熱帯を中心とした医療への意思を感じることができました。
現場の雰囲気にはタイらしいゆるさがありますが、この分野で世界を牽引している矜持を感じます。
また、先程の価格表をみていただくとわかりますが、日本国内はもちろん、バンコクのインターナショナル病院や日系クリニックよりもワクチン自体が3~4分の1の価格で受けることができます。
更に、医師の診察料は一律200バーツですので、全体の差は更に大きくなります。このあたりはさすが、国立大学の運営ですね。私たち外国人にこうした医療の恩恵を受ける機会があるのはとても有り難いことです。
タイはビーチ、安価な屋台ご飯などなど「気楽さ」が注目されますが、この国の医療先進国(特に予防医療)としてのあり方は目を見張るものがあると思います。
少し変わったタイっぽさを知るためにも、タイが誇る医療の恩恵に預かりつつ安全に旅行をするためにも、バンコクで予防接種を検討してはいかがでしょうか。