バンコクで日本米を美味しく炊く方法〜海外での電圧・変換プラグ・変圧器編〜
こんにちは。これから3回にわたって、バンコク(タイ)で日本米を美味しく炊く方法をご紹介します。
タイに来てから半年の間、いろいろ試行錯誤を重ねた結果です!最初は、そもそも炊く前の準備段階。タイの電圧は日本と違う?変圧器は必要なのか?変換プラグと変圧器は違う?についてまとめます。
タイ米も美味しいんです。ただ、いくら美味しいタイ米を食べても、満たされない米欲。私の体はタイ米と日本米を違うカテゴリーのものとして認識しているようです。驚きました。
やっぱり家で美味しい日本米が食べたい!と思い立ち、調べ始めたところ、日本とタイの電圧が違う!という問題に直面。乗り越える上でいろんなことに詳しくなりました。
日本とタイの電圧の違い
まず前提として、日本とタイではコンセントから供給される電圧*1が異なります。
日本 | タイ | |
---|---|---|
電圧 | 100V | 240V |
日本で使われている電圧のほうが低いわけです。ちなみに日本の100Vというのは、世界的にみてもマイナー*2のようで、220Vや240Vの国が多いようです。
電圧を気にする必要が電化製品
変圧器が必要な電化製品と同義です。私も最初にこのポイントにハマりました。だって、タイのコンセントは変換プラグ無しでも使えるし、スマホもパソコンも充電できてるよ?と思っていました。ただ、気にしていないのはスマホもパソコンも充電器が100-240V対応だったからなのです。まとめると以下の電化製品は気にしないといけないようです。
- 100Vのみ対応の電化製品(マニュアル・アダプタ等を確認)
- 現地の電圧に対応していない電化製品
- 特に多くの電力量を消費する製品
- 熱を扱う商品には要注意
- 例:炊飯器・ドライヤー・ホットプレート
変換プラグと変圧器の違い
え、変換プラグと変圧器って違うものなの?と思われる方も多いかもしれません。私もそうでした。
一見、似たような名前の両者ですが、実は全然役割が違います。
変換プラグ
変換プラグは、日本と海外のコンセントの形が違うため、プラグの形を変換する道具です。いろんなタイプがあるようですが、私はこういうタイプのものを使っています。*3
電圧が違うとかそういう問題の以前に、コンセント(プラグ)の形が違うと電力供給ができないわけです。なので海外旅行のときは、行き先のコンセント形状を気にして、プラグがいる/いらないのような話をしているわけですね。
変換プラグに変圧機能は(基本的に)ない
ここで勘違いを起こしやすのは、変換プラグさえ使用していれば、どんな電化製品も利用できるのではないか?ということ。残念ながら、変換プラグには変圧機能はありません。*4
変換プラグはあくまで、コンセントの形を変えているだけです。極論を言えば、日本から持ってきた電化製品のプラグを導線で現地のコンセントに繋いでいるようなものです。
じゃあ、なぜ普段の海外旅行は変換プラグだけ持っていくのか?結局、旅行先でコンセントを利用するシーンってほぼ充電なんですよね(スマホ・パソコン・カメラ等々)*5。そして、充電器はほとんど100-240V対応なので、電圧のことは気にせず充電できているわけです。
変圧器
変圧器はその名前の通り、電圧を変えてくれる道具です。基本的に中身はコイル(鉄心と導線)であり、単純な機構です。*6
各変圧器には対応している電力量(ワット[W]数)があり、使用したい電化製品に合わせて選ぶ必要があります(変圧器の選び方はまた次回)
その電力量におうじて、様々な大きさの変圧器があります(対応電力量が大きくなると、変圧器も大きくなりがちです)。
変圧器なしで使用するとどうなるのか?
最悪のケースでは、コンセントを繋げただけで電化製品が壊れます。
実際に知り合いで、誤って日本の炊飯器をコンセントに差した瞬間に「ボンッ」と音とともに二度と電源が入らなくなったようです。
100V対応の製品を220, 240Vのコンセントに繋いだ場合
- =日本で買った電化製品を、海外で使用する場合
- 各電化製品の抵抗値は一定なので、100Vのつもりが200V以上の電圧がかけられてしまう
- 設計想定以上の電流が流れてしまい、そのまま機械が破損*7
220, 240V対応の製品を100Vのコンセントに繋いだ場合
- =海外で買った電化製品を、日本で使用する場合
- このケースは逆に、想定以下の電圧がかかるため、機械は壊れにくい
- しかし、弱い圧力しかかからないため、弱い出力しか出てこなくなる=実質使い物にならない
まとめ
- 充電器を使用する場合は、ほとんどのケースで変圧器の心配はありません
- 日本で購入した炊飯器・ドライヤー等の熱を利用する電化製品について、対応電圧を要確認
- 変換プラグは変圧器ではない(ただし、変圧器機能付きの場合あり)
- 未対応の電圧コンセントに変圧器なしで接続すると、最悪のケースとしてそのままお亡くなりになる
- どうしても日本で買った電化製品を海外で使用したい場合は、正しい変圧器を選ぶ必要がある!(次回)