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2019年から夫婦2人でタイに移住!日々考えていることを気ままに綴ります。

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【Samai Rum】カンボジアラムを楽しもう!【プノンペン】

はじめに

ラムと言えば、多くの人が南米を思い浮かべるかもしれません。しかし、ラムの主な原料であるサトウキビは東南アジアでも多く生産されています。その中でも、カンボジアは豊かなサトウキビの産地として知られていて、その地で生まれたカンボジア産のラムを製造している蒸留所があります。その名も「Samai Distillery」。本記事では、このプノンペンにある蒸留所をご紹介します。

www.samaidistillery.com

1. Samai Rum

Samai Rumは、ベネズエラ人の創業者によって設立されたカンボジアにあるラムの蒸留所です。もともとカンボジアではラムを製造する文化はありませんでしたが、その上質なサトウキビから独特なラムが製造されています。2014年から蒸留を開始し、樽で熟成されたゴールドラムも製造されるようになりました。

公式HPより(https://www.samaidistillery.com/home

Samai Rumでは通常のホワイトラムやゴールドラムだけでなく、カンボジア独自のKampot pepperを漬け込んだラムも取り扱っています。さらに、スイートワインとブレンドした黒色の甘いラムも製造しており、ラム愛好家にはたまらない魅力的な品揃えです。

この蒸留所は普段は蒸留所として営業していますが、毎週木曜日の夜だけはバーとして開放されています。バーでの滞在中には、リクエストに応じて蒸留所の見学も楽しむことができます。

2. 店舗情報

場所

Samai Distilleryプノンペンに位置しています。以下の地図をご参考ください。

正面には看板もなにもなく、木の扉があるだけですので、すこし不安になりますが入ってみると広々とした空間が広がっています。

この扉は緊張する

営業時間

Samai Distilleryのバーは毎週木曜日の18時から営業しています。木曜日の夜に訪れることをおすすめします。なお、私の訪問時にはサンバのレッスンが行われている光景も見受けられました。賑やかな雰囲気の中で、ラムの味わいを楽しむことができます。

店内の様子

コンタクト先

Samai Distilleryについての詳細や予約に関するお問い合わせは、公式Facebookからメッセージを送るのが良いです。

公式Facebook:Samai Distillery

Samai Distilleryのバーと蒸留所は異なるFacebookページもあるので、注意が必要です。

メニュー

以下は、Samai Distilleryで提供されているラムのメニューの一部です。暗い中で撮影したので少しぶれています、、

バーのカクテルメニュー

ボトル購入メニュー

蒸留所見学も可能

Samai Distilleryでは、バーでの滞在中に蒸留所の見学も楽しむことができます。現地に到着後、スタッフに蒸留所見学に興味がある旨を伝えると、案内してくれますよ。私の訪問時には、PR担当者がいて詳しく説明してくれました。狭い敷地内での製造工程や蒸留のプロセスを実際に目で見て学ぶことができます。

購入できる場所

バーの店内でも購入できますし、プノンペン市内の洋酒を扱う酒屋でも見かけました。現地で伺ったところ、日本・タイでは販売していないようです。カンボジア国外ではシンガポール・フランスに加えて、マレーシアに展開する準備があるとのことでした。

3. ラムの種類

Samai Distilleryでは、4種類のラムが製造されています。バーで飲み比べセットも提供しており、1杯ずつ楽しんできました。あくまで個人の感想でしが、それぞれの特徴をお伝えします!

飲み比べセット

White Rum ホワイトラム

ホワイトラムは香り高く、キリッとしたドライな味わいが特徴でした。他の地域で製造されるホワイトラムにも負けない美味しさです。熟成期間が比較的短いため、若い蒸留所でもあまりディスアドバンテージがないのかもしれません。別途、ダイキリも注文しましたが、キリッとした味わいがライムとの絶妙なコレボレーションでした。東南アジアはライムの生産地でもあるので、この組み合わせは感慨深いですね。

Gold Rum ゴールドラム

ゴールドラムは上質な味わいを楽しむことができますが、ホワイトラムほどのキリッと感はありません。まだ熟成が落ち着いていない印象があり、ホワイトラムのキリッとした特徴が残っています。しかし、今後の熟成によって丸みを帯びた味わいになることが期待しています!

Kampot pepper Rum カンポットペッパーを漬け込んだラム

カンボジアの有名なKampot pepperを漬け込んだラムは、他の蒸留所にはない独特さがありました。胡椒の上品な香りと深みがしっかりラムに染み込んでおり、ドライを越えて、ちょっとスパイシーな味わいがします。 ボタニカルを使うジンに少し近づいた感じがするかもしれません。ジントニックを作るときにも胡椒をかけると美味しいので、それに近いなにかなのでしょう。ここまで来たからには是非飲んでみてほしいです。

PX rum Liqeur スイートワインとブレンドしたラム

最後に、スイートワインとブレンドしたPX rum Liqeurは、甘く・濃厚な感じが特徴です。デザートリキュールに近い味わいでした。色合いとして、まだブラックラムがないからこの組み合わせ?

4. 蒸留所見学

Samai Distilleryでは、狭い敷地内に蒸留所とバーが併設されています。蒸留所見学では、サトウキビの発酵からアルコールの生成までの過程を見学することができます。また、伝統的な蒸留器を使用している様子も見ることができます。蒸留所は比較的小規模で製造が行われており、増産のためには既に手狭になっているとのことです。

テスト用の蒸留器(もう1つの大きいものは、ブログ用写真を取り忘れた。。。)

おわりに

Samai Distilleryは2014年からラムの製造を始め、現在は製造・販売・ブランド展開が順調に進んでいるようです。カンボジアの原料を使用し、試行錯誤を重ねながらラムを製造しているところが非常に魅力的です。カンボジアのプノンペンに訪れる機会があれば、Samai Distilleryを訪れてみてください。現地でラムを味わいながら、ラムの製造過程を見学することができます!