しゃむ

2019年から夫婦2人でタイに移住!日々考えていることを気ままに綴ります。

MENU

【タイで仮想通貨】Zipmexで口座開設してみた

こんにちは。2021年末からNFTメタバースなど、新しいWebの形を構築するニュースが盛り上がっていますね。

バンコクでもNFTや仮想通貨取引所の広告を良く目にするようになりました。また、新しい物好きなタイ人の気質と合っているのか、もしかすると日本よりも早く普及していくかもしれません。

私も、どんな世界が広がっているのか気になり、NFT購入を試みるために仮想通貨取引所の口座開設をしてみました。特に、タイバーツイーサリアムEthereum)の取引がしたかったため、タイ国内での口座を開設してみましたので、レポートします。

※本記事では仮想通貨取引所の口座開設についてのみ記しています。また、以下の内容は本記事に含めていません。

  • 仮想通貨やNFTを扱うためのウォレットの作成
  • ブロックチェーンを始めとした技術的な内容や、取引を行うためのガス代等の解説

※本記事は仮想通貨の利用や口座開設を推奨するものではありません。また、記載している内容に関していかなる責任も負いません。本ブログでの免責事項に関してはこちら。

2022年1月タイ国内での仮想通貨取引所

今回、新しく口座開設をするにあたって、タイ市場での現状を調べてみました。色々調べてみた結果、下記2つの候補に絞られました。

1. Bithub

https://www.bitkub.com/www.bitkub.com

タイ国内最大手の仮想通貨取引所です。2021年11月にサイアム商業銀行系列(SCB)によって買収されたようです。

最近は創業者が映っている広告をよく目にしますね。様々な仮想通貨を取り扱っているだけではなく、独自通貨のBitkub Coin (KUB)を発行しています。

2. Zipmex

zipmex.com

シンガポール発の企業であり、比較的最近(?)タイ市場へ参入しています。こちらも昨年アユタヤ銀行からの出資を受けています。こちらは、青と黒の基調での広告をよく見ます。

Zipmexとして独自の仮想通貨Zipmex (ZMT)を発行しています。

それぞれサービス名と通貨名が一緒ですので、調べているなかで混乱してくるので、どちらの話をしているのか注意深く確認するようにしましょう。

あまり正確な比較はしていないのですが、大まかに調べた限りではZipmexのほうが取引手数料の条件が良さそうな感じでした。逆に出金手数料がBitkubに対して少し高いようです。最後は印象論として老舗よりも新興企業側を選ぼうと考え、今回はZipmexでの口座開設をしました。

口座開設の手順

主な手順は下記のとおりです。

  1. ユーザアカウントの作成
  2. Email認証
  3. 外国人向けの個人情報書類アップロード
  4. 専用Webサービスでの個人認証
  5. 審査
  6. 銀行口座の登録
  7. 取引開始

1. ユーザアカウントの作成

まず公式WebページのSign upからZipmex上のユーザアカウントを作成します。 zipmex.com

ユーザ登録画面

2. Email認証

1.の登録を終えると、すぐに登録したメールアドレスへメールが届きます。このメールを確認し、メール認証を完了させましょう。

Email認証のメール内容

3. 外国人向けの個人情報書類アップロード

登録したアカウントにて、ログインをするとKYCKnow Your Custome)プロセスが始まります。

ログイン画面

KYCプロセスの説明。先に追加書類のアップロードでした。

最初は、基本的な個人情報を入力します。(スクショ忘れました…)

次に、タイ国籍と非タイ国籍にて必要な書類が異なるため、どちらの手続きを行うか選択します。

非タイ国籍における必要書類

Zipmexの口座開設では、後述する専用Webサービスでの認証とファイルの直接アップロードをそれぞれ行いました。始めにファイルアップロードにて、下記書類を求められます。(少しAND/ORの関係が複雑です)*1

  1. タビアンバーン(住居登録証) または ワークパーミット または ノンイミグラントビザ(Smart visaも可)
  2. 出身国のID書類 または 雇用証明書 または 歳入局認証/公証人書類

私自身はタイ国内の企業に勤めていますので、1.はワークパーミットを提出しました。

2.に関して、特に困りました。雇用主に証明書の発行をお願いするのも億劫ですし、タイ国内での公的書類も保持していません。最後に可能性がありそうなのが「出身国のID書類」……ってなんでしょうね?タイ国籍であればNational IDカードのようなものを想定しているのでしょうが、日本人にはマイナンバーカードしかありません。しかし、海外在住者のマイナンバーカードは失効しています*2。そうすると、戸籍…?あ、たまたま別件で準備していた戸籍と大使館での英訳証明がある…!ということでダメ元で出してみたら、通りました。もし、英訳証明がなかった場合に通ったのかどうかはわかりません、ごめんなさい。

4. 専用Webサービスでの個人認証

必要書類のアップロードを完了すると、専用Webサービスでの認証に誘導されます。(ここまでPCで登録作業をしていたのですが、カメラが必要ということで、スマホでのプロセスへ誘導されました)

専用Webサービスへの誘導

Get secure linkのボタンでリンクを共有し、スマホからそのリンクを開きます。開いた先では3つのことを行いました。それぞれ、指示されるがままに動作・撮影を行います。

  1. パスポートの顔写真ページの撮影
  2. 指定フレーズを読む動画の撮影
  3. 首振り動画の撮影

完了すると下記のような画面になり、PCでの登録に戻ります。その後、数ページに渡るアンケート・リスク許容度調査が行われます。

スマホ操作完了時の画面

5. 審査

すべての申請を終えると、下記のようなメールが来ます。メール本文にあるように48時間以内に審査結果が届きます。

申請完了のメール

運良く、特にトラブルなく翌々日朝に審査完了の連絡が来ました。

審査完了のメール

6. 銀行口座の登録

口座開設できましたら、再度ログインをします。ログイン後には2段階認証の設定追加が可能です。私はGoogle Authenticatorを使用しているのですが、Zipmex側にバグがあるようで、2段階認証の実行時に起動直後のコードを入力するとエラーになります。しばらく待って、次のコードが生成されてから入力すると通ります。

ログインが完了したら、次に元手が必要です。Zipmexでは登録された銀行口座からでしか入金ができないようになっています。詳細はこちらのURLに詳しいです。

zipmex.com

  1. 口座情報
  2. 氏名
  3. 通帳の1ページ目画像のアップロード

を行い、SUBMITします。審査は数時間で終わり、PromptPayを通じて入金ができます。

7. 取引開始

ここまでにて口座開設に必要なプロセスはすべて完了です!様々な目的で使用されるかと思いますが、あくまでも自己責任にて、その範囲を逸脱しないように活用してもらえればなと思います。

*1:書類ハードコピーの郵送は一切求められませんでした。このあたりタイは融通が効きますね

*2:この謎システムはどうにかしてほしい…