こんにちは、現在はCOVID-19ワクチン接種が関心の的ですが、タイをはじめとする海外生活にも必須なのは「予防接種」ですよね。
渡航時はもちろん、2年に一度のブースターが必要な項目もありましたので、今回は外務省の提供する情報を基にまとめてみました!
外務省が示す、タイ赴任者(成人)に必要な予防接種は下記です。
「A型肝炎、B型肝炎、破傷風は必要です。腸チフス、狂犬病、日本脳炎はできれば接種してください。黄熱リスク国からの転勤(9時間以上のトランジットを含む)では入国時にイエローカード(黄熱ワクチン接種証明書)の提示を求められます。」
小児に必要な予防接種については下記のリンクをご覧ください。
必要としている予防接種を◎、できれば接種を○とすると、
◎A型肝炎
A型肝炎について
A型肝炎ワクチンについて
接種回数
- 国産ワクチン:3回
- 輸入ワクチン:2回
接種間隔
- 国産ワクチン:初日、2-4週間後、24週間後
- 輸入ワクチン(HAVRIX®):初日、6-12ヶ月後
抗体の維持期間
- 国産ワクチン:5年程度
- 輸入ワクチンは15-20年程度
◎B型肝炎
B型肝炎について
B型肝炎ワクチンについて
接種回数
- 3回
接種間隔
- 初回、4週間後、16-20週間後
抗体の維持期間
- 20年以上
◎破傷風
破傷風について
破傷風ワクチンについて
(破傷風ワクチンは、「二種混合」、「三種混合」、「四種混合」として接種することもあります。詳細はリンク等をご覧ください)
接種回数
- 1回+α
接種間隔
- 10年に一回
○腸チフス
腸チフスについて
腸チフスワクチンについて
https://www.vaccine4all.jp/topics_I-detail.php?tid=37
接種回数
- 1回
抗体の維持期間
- 2~3年(に一度の追加接種が勧められる)
○狂犬病
狂犬病について
狂犬病ワクチンについて
接種回数
- 3回
接種間隔
- 狂犬病ワクチン(国産ワクチン)
- 初回、4週間後、更に1回目から6-12か月後
- ラビピュール(国産ワクチン)及び輸入ワクチン
- 初回、1週間後、更に1回目から21~28日目に1回
抗体の維持期間
- 狂犬病の動物に咬まれない限り維持される(追加接種不要)
○日本脳炎
日本脳炎について
日本脳炎ワクチンについて
接種回数
- (小児の頃に3回接種をしていれば)1回
抗体の維持期間
- 10年程度
本記事で参照している情報
病気の詳細や、そのワクチンの説明については基本的に一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会 予防医療・健康増進委員会 ワクチンチームが提供するHPを参考にしました。
同学会チームが参考にしている情報源は厚労省や国立感染症研究所をはじめとする公的機関のものがほとんどですが、それらの情報源よりもぐっと情報をまとめてくださっていてとてもわかりやすかったです。
他にも同学会チームが提供している情報としては下記のとおりです。どれもわかりやすいものばかりです。
年齢でみる不足している可能性があるワクチン
おとなワクチン接種スケジュール
(この表は一見性があってとてもわかりやすいです!!)
海外渡航者用参考ページ
また、現在日本在住で、タイ渡航前にどこで予防接種を受けよう?と悩んでおられる方は厚労省検疫所が紹介する海外渡航者向けの予防接種実施期間の探し方ページを参考になさってください。
特に接種すべき種類が多い場合、同時に接種を受けられない(例えば一度に接種できる本数は2本までなど)こともあるので、早めに接種先を決めて病院の先生と相談するのが良いかと思います。
今後はここにCOVID-19ワクチンの接種スケジュールとの兼ね合いが出てくる方もおられるでしょうし、予防接種を済ませた方でも追加接種を検討し始める方も出てくると思います。計画的に準備したいですね!