こんにちは、だいきちです。今日は最近さまざまな勉強をさせてもらっているデータラーニングギルドにて行った「オンラインABD読書会」に参加しましたので、この企画の宣伝も兼ねて感想を記したいなと思います。
ABD読書会とは?
ABDとは「アクティブ・ブック・ダイアローグ®」の略で、1冊の本を分割して全員で分担して読み込んで共有するというスタイルの読書会です。これだけ聞くと「輪読会と何が違うの?」と思うのですが、大きく違うポイントは下記点になります。
- 本を読む・まとめる作業はイベント当日に実施
- 自分の分担パート以外は本文を読まない
- みんなの担当部分をもちよって、1冊の本の説明を完成させる
- 説明後に特定のトピックに関して解釈等を議論する
特に1つ目の特徴から前準備が必要ない(本を用意するだけ)ということで、ギルド内で取り組んでみようとなりました。
より詳しい内容やメリットは下記、公式サイトや解説ページもご覧ください。
オンラインでどのように実施したのか?
上記URLの例だとオフラインイベントとして実施していますが、データラーニングギルドはオンラインがメインのコミュニティであり、このCOVID19下においてオフラインイベントもできない中で、オンラインでABD読書会を行いました。
オンラインでの相違点
企画してくださったアイディアのもと、下記点を通常のABD読書会から工夫していました。とはいえ、基本的にはオフラインの場合と同じような形式で進められたと思います。
- 全員で同じGoogleスライドを共有しながら資料を作成
- 課題図書は各自で用意(紙でも電子でもOK)
今回の課題図書
今回は、安宅和人著『イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」』が課題図書でした。また、下記感想は課題図書が違うと大きく違う可能性もあると思います。
- 作者:安宅和人
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: Kindle版
参加者としての感想
初めて参加した人の感想として、それぞれABD読書会そのものと、オンラインでの開催について箇条書きにしてみました。
ABD読書会の感想
良かった点
- 単純にみんなで集まってわいわいやるので楽しい
- 担当のパートを読み、みんなの発表を聞くだけでも、かなり本文の内容はわかる
- 2時間で本が1冊読めた!!!*1
- 限られた時間のなかで読込み/まとめをするため、1人で読むより集中して取り組める
- 全体の流れをわかりやすく把握することができる*2
- 他の人のまとめ方/発表を通じて、相手の考え方や特徴がよく出るので、チームビルディングに良さそう
難しかった点・気になった点
- 時間がないなかで読む必要があるため、先入観を強く持ちながら読んでしまう*3*4
- 良くも悪くも他人のフィルターを通じて、自分以外のパート内容を知る*5
- 自分の先入観にあったロジックが通ってしまうと、著者が伝えたい内容と異なっていても気づけない
- ディスカッションのファシリテーションが非常に難しい
- 本の内容を知らずにどうやってディスカッションテーマを設定するのかが課題
オンライン会としての感想
良かった点
- オンラインでも特に違和感なく参加することができた*6
- スライドの同時編集も各々パートが別れているため全く問題ない
- Kindle版で読んでいると引用が手軽
難しかった点・気になった点
- 個人作業中は孤独
- オフライン開催であれば、他の参加者の作業の様子などをみることができそうだが、オンラインだと完全に孤独w
- そもそもオンライン通話はディスカッションには不向き*7
- ディスカッションも準備時間があって、発表形式にすると向上する?
まとめ
以上、あまりまとまりもなく感想を記してみましたが、総じて楽しかったです!みんなでわいわい楽しみながら、積み本を消化し、新しい知識も得ることができる美味しすぎるイベントでした。これを機にこれまで読書スピードがおそすぎて読むのを諦めていた本たちについても、取り組んで行きたいと思えました。
最後に、企画開催いただきありがとうございました!これからも継続していきたいです!
*1:読書遅い民からすると画期的
*2:特に、私は普段の読書ペースが非常に遅いため、読み終わる頃には流れがよくわからなくなっていることが多い
*3:「この本(章)は○○を言いたいはずだ」という仮説を持ちながら読むと、早く要点を捉えられると思っていて、実際にそれを実践したら時間内に十分資料をつくることができた。ただ、逆にニュートラルな頭で読んだほうが、新しい考え方・発見を得ることができる気がしている。なので、おそらく各本に対する自分の期待値に合わせて、一人でゆっくり読むのか・ABD読書会で読むのか使い分けると良さそう。
*4:もちろん、ABD読書会で読んだ本を後でゆっくり一人で読むのもあり。実際、全体の流れを掴んでから読むので良いらしい。
*5:ただ、本という媒体がそもそも著者のバイアスがかかっているので、そこまで気にすることではない?
*6:特に海外や地方在住で遠方参加の場合とても嬉しい
*7:日々テレワークで感じていることだが、同時に2人以上の人が発話できない・どうしてもすこしラグがある等でオンライン通話での十分なディスカッションは難しい